抜いたものを折ると一言で言っても、簡単に加工できる場合と細かい細工をしなくてはいけない場合があります。もちろん、全く機械では折れない場合もあります。抜きの大きさや位置によっては複数の機械をつなぎ合わせてできるパターンもあります。
目次
パターン別にみる
まずはいくつかの事例をあげてパターンを見ていきましょう。
細工がいらないとは、折機の細工のことです。抜き部分が大柄であったり、極端な角度のついた模様などのない場合には折機の大きな細工は必要ありません。ですので、折る場合のリスクも少ないので価格にも影響してきます。
折機は紙の通るガイド、折る位置を決める羽・ローラー、給紙する給紙ローラーを抜きの部分に触れることがなければ細工が少なくて済みます。
折機のガイド
折機のローラー
ローラー出口側 ローラー入口側 ローラー内部
給紙タコ 給紙部 ローラースジ入れ 羽厚み調整 折機のローラー位置 抜き位置回避
どこからが複雑なのかの判断は難しい。機械寸法上の問題だけでなく、紙の厚みや癖によっても判断しにくい。一度ホワイトダミーを作成してから本番の製作に入るとよい。
複雑な抜きを見る
仕上げの上側の抜き 仕上げのセンターに抜き
抜いてある部分が折機の調整箇所に触れることで、抜きをひっかける、正常に折れないなどの現象を引き起こします。
抜き+折で注意すべきこと
抜くデザインは加工会社で確認することが大事です。よくある話が制作会社や代理店の担当者が前に似たような仕事をしたことがあるだけで受注してしまい折機の形状を理解していなかったため加工できず抜きデザインの変更をするケースです。時間ロスのみならず印刷のすり替えなど莫大な費用が発生することになります。折機はコンマ単位での微妙なセットで仕上りが決まります。
折機の動作イメージ動画です。
事例
多くの抜きの事例があるが、サイト上で見せられない商品や製法も多いので数量や画像上の粗さはご了承いただきたい。
天側を抜き⇒ジャバラ折
動画で解説
ここ最近ではコロナ感染防止対策の1つとして使い捨てマスクケースも製造している。
マスクケースの抜き マスクケース折 折機での糊貼
マスクケースについては販売も受け付けています。
抜き+ジャバラ折の作り方
事例にある動画を参照してください。
価格
価格は仕様、部数によって多きく異なりますが、かかる費用は抜き、むしり、折、梱包代金です。
詳しくはこちらを
気になる価格
おすすめ
おすすめは天側に大きく目立つ柄を抜いて、3つ折りやジャバラ折することです。ラボに訪れる大半のお客様の目を引きます。インパクトは絶大で、商品に関心を持たせるには最高の製法です。デザインを作りやすいこと、斬新かつエレガントさを持たせることから女性デザイナーには大の人気です。