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印刷会社が儲かる3つの法則

紙媒体の製品は企画、デザイナー、印刷会社、製本会社、抜き業者など携わる場所場所によって考え方や作業が違います。そのため立場の角度で見る、また次工程目線で見ることが必要です。

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業種別

印刷会社向け

印刷会社は基本印刷だけをすることが目的の会社が多いです。当然印刷しただけで世の中に出回る商品は少ないので加工が付いて回るのですが、どちらかというと加工重視よりも印刷重視の考え方になります。印刷のワンセットは紙とデータになります。最終加工状態をイメージして刷版し印刷されますが、細かい加工指示までを網羅して印刷されている印刷作業員は少なく感じます。これはどうしても営業部分と作業員が分かれていて社内で分業化されているためです。営業は仕事を受注するのが大半で、せいぜいデータの確認と刷版見本を作るまでです。データと紙を用意すればその方の仕事は8割以上終了します。加工手配、納品手配まで行う会社もありますが、加工部や生産管理部といった部署で付帯作業を行うのが一般的です。加工業者とやり取りするも情報の共有が出来ていなかったり、品質のレベルの認識に温度差があるのもこの部分で起きるのです。

筆者は別ページでも話してますが、基本的にものづくりは沢山の人の手に渡り1つの商品が出来上がります。筆者個人的にお付き合いのある某大手コピーライターの一人が「広告は一人でつくるもの」と言っています。皆でチームを作り企画を突き詰めることもあります。一方、自分一人で脳内の油が全部なくなるまで考え抜いて練りに練った企画を持ち込み皆とワイワイ楽しく企画と企画を合体させることに疑問を抱いたこともあったそうです。また、自分の企画が演出家やカメラマンが入り実制作が進むにつれ当社の意図したものと違うものに変わったいう経験もあったそうです。この話は何年も前に聞いた話ですが、抜きなど少し特殊なデザインなどが入っている商品を作る時にはいつもこの話を思い出すのです。

「良い企画を作るには委員会ではだめだ、暴君がいい」とも言っています。一人ですべてを企画することは全リスクを背負うことでもあるので相当の覚悟が必要です。企業の莫大な広告費を預かり紙とペンだけを持ってモノを売っていく、少し前の広告クリエーターはそういう人たちでした。

抜き加工に関しては決められたページを定型的にA4やB5の本のように間違いなく作っていく作業とは違います。データを見て検証しデザイナーや企画しているクライアント意見を全部拾い上げ1つも取りこぼしのないよう情報を共有します。情報を伝える際に違った形で伝わるのです。実制作が進むにつれてその差は取り返しがつかなくなるくらい広がります。我々加工業者は印刷会社の営業マンや生産管理部門の情報だけで製造しています。企画する側の意図することはほとんどわかりません。ですが、何とか作り手の意図を読み取る、そして間違えがないかの確認をしながら作業します。

印刷物とデータを渡されて加工だけをする。我々はそんな業者であることは間違えありませんが、そのデータから型を作る、ダミーを作る、実制作する、すべてに命をかけて商品を作り上げていくのです。

印刷会社の皆様も是非加工現場をじっくりと見学し、デザイナーや企画会社の方々と真の意図を伝えてもらいたい。当ラボも交えてしっかりと念密な打ち合わせすることも一つの方法です。

加工に関しては私は指示はしますが、すべての工程に携わります。なぜなら良い商品を作るには、委員会ではだめだからです。

1.抜きの種類を理解する

抜きには沢山の種類があります。どの製造方法が適しているのか、どの方法が一番お客様に喜ばれるのか?コスト面、時間的な面から提案してあげることがいいでしょう。

抜きの種類

2.価格を常に頭に入れること

印刷業界では見積もりを即答することは鉄則ですが、抜き加工などの工程が入ると途端にマゴマゴするケースがよくあります。アバウトな数字でも頭の片隅に入れておくと非常に役立ちます。

気になる価格

3.信頼できる加工会社を見つけること

印刷だけでの売りあげは商品の1部分でしかないため部品代で換算されます。売り上げは刷版と刷り代のみです。用紙を購入する購買部、加工会社まで横持する配送部設置だけでも売り上げも伸びますが、やはり肝は加工でしょう。加工まで請け負うことにより、最終的な製品は値が付きます。製品の納品や発送まで請け負えばお客様が発注して製品が届くまでをワンストップでできます。個人情報のPマークも取得しておけば封入や封緘まで行いDMなどは個人宅まで届けられることができます。しかし、そこまでのスキームを作ったとしても、目につくDMや抜きなどが施された特殊加工の製造まで行えば莫大な費用と技術力が必要です。

そこで、信頼できる加工会社を探すのです。現在の日本では印刷業界、製本業界の分業化のひずみが出てきています。印刷機の進化、製本機の進化、技術の向上により簡素化され省力化も進んだためこの分業体制では現代社会のスピードに対応できなくなりました。そのためワンストップサービスはまさに現代社会の印刷業界の生き延びる選択肢となるわけです。印刷会社と製本会社、加工会社との横持は仕方ないでしょう。運送会社と上手な仕組みを作り(例えば空き車を登録させるアプリを開発するとか)、アライアンスをすればいいのです。

製本特殊様式

商業・出版系印刷

  1. 常に提案営業であること
  2. 加工見本や目の引くようなデザインのサンプルを持ちあること
  3. 信頼できる加工業者を押さえること

AI DM SDGs アイレント インデックス インデックス製本 ジャバラ折 スジ タトー デザイン データ ドブ断ち ミシン ラボ 中綴 事例 価格 切り欠き 化粧断裁 印刷 女性デザイナー向け 平断裁機 抜き 抜きの種類 接着剤 本文抜き 検査 機械 特殊加工 種類 糊綴じ 絵本 表紙抜き 製本 製造 角丸 設備

金融・入札案件系印刷

  1. 入札情報はいち早くキャッチすること
  2. 入札は値段を下げて取るのでなく、事業たてつけ提案に参加すること
  3. 面付の知識、刷版知識を増やすこと

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MEMO
印刷の知識と加工、特に抜き加工の知識を持ち歩けばお客様から頼られる営業マンになります。生産管理も同様に数字や手配が出来ることはもはや一昔前の話です。管理はデジタルを使い、商品知識はリアルで攻めることが重要です。

パートナーシップ

印刷業界はデジタル化の波に押され斜陽産業の代表とまで言われるようになりました。しかしながら、紙媒体にはまだ抜き加工と言われる少し特殊で紙でしか味わえない持ち味を最大限引き出す手法が残っています。

印刷業界の一番の欠点はルーティーンで終わること。作業としてとらえているために常に改善の連続です。確かにそれも大事なことです。印刷業界を少しでも夢のある仕事にしてほしい。このラボはそんな思いから立ち上げたものです。同じような思い、志のある方は是非このラボのパートナーとして手を挙げてほしい。