紙媒体の製品は企画、デザイナー、印刷会社、製本会社、抜き業者など携わる場所場所によって考え方や作業が違います。そのため立場の角度で見る、また次工程目線で見ることが必要です。
目次
業種別に見る
売れる商品には良い広告がある
ここでのデザインはあくまでも広告デザインに限定しています。ヒット商品と呼ばれるものの裏には必ず良い広告を見ることが出来ます。広告はある製品の機能を伝えるだけでなく、イメージを上げる効果もあります。広く告げるのが広告ですが、広く告げることで商品イメージをあげ、企業イメージをあげる役割を果たします。デジタル広告が進んだおかげで、特に企業イメージをあげる広告の役割は果たせます。ここに新聞チラシや商品サンプルなどのリアルを融合し、効果的な打ち手を組み合わせることで全体のイメージをあげていくのです。リアルな紙媒体の抜き加工などはまさにここにあたり、商品イメージ、企業戦略を作り上げる絶好の場所になります。
訴求ポイント・・・(商品のいいところ)
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クリエイティブ・・・(伝える方法)
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媒体・・・・・・・・(伝える場所)
1.商品の良さを伝える
商品の良い所、いわゆる訴求ポイントを決め伝える方法いわゆるクリエイティブを媒体で伝えます。ここでの媒体は紙媒体に限定しておきます。一般的なメーカーなどは市場調査を行い、競合相手の状況をみて消費者ニーズも調査しながら商品の開発をします。ここでデジタル媒体のみですべてを伝えることは難しいと考えます。そこで商品の価値を伝えたり、機能を伝えることがデジタル広告とリアル紙媒体の融合なのではないでしょうか?
まず、広告クリエーターがターゲットに受け入れやすいものを訴求ポイントとして探します。アイデアはクリエーターが考えます。デザイナーはいかにその情報を正確にキャッチし、リアルに落とし込むことが重要なのではないでしょうか?
リアルに落とし込むにはチラシや冊子レベルではどんなに綺麗な画像やデザインを使っても消費者の心に響かせることは困難です。ターゲットである消費者は目で見るだけでなく、音で聞き、手触る感触まで敏感なのです。そこでリアル商品の形を型取る、企業イメージを形作ることも商品価値、企業価値をあげる一役を買うのではないでしょうか。
製本特殊様式2.商品イメージをあげる
ブランド広告の目的は商品のイメージをあげることです。商品のイメージをあげることで、同様の機能を持ったライバル品との差をつけます。
一般的にブランド力をあげるために広告は利用されます。どの媒体でもです。ブランドイメージは例えば高級化粧品に紙媒体を使うなら、企業イメージを上げるために光沢のある厚手の紙を使用します。内容の説明を事細かくするよりは、華やかな型で形を作ります。当然画像などはこれ以上ないリアル感を出す画像を使います。ブランド名で商品価値が決まります。
抜き加工+折(ジャバラ折)例えばスマホの大きさを実寸で型取り、アプリの説明を見させ例があります。
他にもコーヒーカップの大きさを実寸で型取り、大きさをイメージさせる、内容はコーヒーの価値の宣伝、他の商品のクーポンなどをつけクロスセルさせるなどにに使用します。
はがきサイズ程度のフライヤーでも情報としては十分ですが、ここではフライヤーにバラまくのではなく、欲しい人が手に取り、購買意欲を倍増させる意味合いがあります。
大きさも商品の1つの価値です。手に取る、手に取らせることで商品イメージをあげるのです。
3.企業イメージをあげる
広告の目的は企業のイメージをあげることです。グローバルブランドは積極的に企業広告を行います。これは商品価値を生むだけでなく、人材獲得にも優位に働きます。さらに企業バッシングが起きた時のリスクヘッジにもなります。
- IR・・・・・・・・・・・株主・投資家向け
- インナーブランディング・・社員向け
- アウターブランディング・・顧客向け
企業イメージにはこの3つのアプローチが必要となります。
年次報告などのIR情報を広告とするIR広告が必要となります。
企業理念やビジョンを社員に理解してもらうハンドブックなどが必要です。
インナーブランディングのためには、会社のロゴマークなどで自社に誇りが持てるようになるためにします。社員モチベーションアップのためのロゴマークの作成やロゴマークを型とったハンドブックなどは友好的です。
顧客に関してはブランド力のついた会社が作った商品は価値が高いとみられます。商品パンフレットには商品価値と同時に会社のブランドから購買意欲につなげることが出来ます。同じ性能を持った商品であってもブランド力の高い商品を購入してしまうのはこのブランディングが大事なことです。