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同業はライバルであり、最大のパートナー

製本加工業で同業というとライバル会社であり、中々親しくなれない現状がある。日本全国いたるところに印刷製本関連の組合や業界団体があるが、本当の意味でパートナーとなり業界の未来のことを考えているのであろうか?

筆者は今回のこのラボの立ち上げるきっかけは受注目的?いや業界の将来を考えたからである。どの会社でも仕事は欲しいだろうし、少しでも単価のいい仕事があればと思うのは本音である。しかし単価を下げてきたのも大手を含めた我々印刷製本の業界なのである。単価が30年前の単価に戻る可能性は極めて低い。

だったら、少しでも単価を取れるような印刷加工をしてあげて提案すればよい。そして単価に見合うような商品を作り上げればよい。と考えているのである。以前はライバルだったが、今は頭の油がカスカスになるまで搾り上げて考え、その知恵を新しいスキームでこの「業界の1つの当たり前」にしてしまえばよい。

話している内容は簡単でないことは重々承知しているつもりである。

このままの業界で体がボロボロまでになって働き、借金まみれの状態を後世に残し、自分だけが寿命でいなくなればいいのか?腐りきったこの業界を今こそ未来ある業界、子供たちが成りたい職業になるように努力してみようではありませんか!

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構造を変える

印刷の業界で進んでいるM&A。印刷会社の場合、大型の高価な機械や土地を持っている会社が多いことから体力が弱くなった印刷会社を体力のある印刷会社が買収します。その後、ダブっている部署や設備についてのリストラをします。営業先だけは確保できるため売り上げを落とさず効率よく会社内容をよくします。

よくある買収のパターンです。更に大きくなった印刷会社は他部門、個人情報を扱える会社や発送に強い会社、用紙関係までも買収をします。しかしながら製本加工会社は中々買収の波に乗れません。なぜでしょうか?個人的な目線で見る限り、製本加工会社は技術職が強く、親父が昔から一人で血のにじむような思いをしながら、機械で指を落としながら頑張ってきた社長が多いのです。私も沢山のそういう経営者を見てきました。そんな波にのまれてたまるかという思いだったのでしょう。いつしかその流れは従業員にまで引き継がれ製本ソウルとして残っているのです。大手印刷会社や中堅印刷会社は渋々自社内に製本設備を置くようになります。当然ワンストップでできる環境づくりもあります。簡単な仕事は自社内で難しい大変なやりにくい仕事を安い単価で表の製本会社に振ればいいのです。製本会社はそれでもそんな仕事をいかに儲かるようにいかに効率よく品質保持しながら頑張っているのです。この構造は今でも変わることはありません。

デジタル社会になった今、印刷はフィルムレスになり進化を遂げました。製本はどうでしょうか?いまだに30年前の機械に油をあげながら壊れた部品を夜な夜な直しながら仕事をしているのです。

作業の順番、印刷⇒製本というだけで、製本加工業は印刷会社の下請けです。この構造が日本の印刷業界をダメにしていると考えています。

ですから製本加工業界は印刷会社と対等、それ以上になるために加工の業界でグループ化をし企業に提案できればいいのです。

加工会社同士の連携を取る

そうは言っても今では下請けです。ですから加工会社同士、それぞれの強み、弱みをデータベース化し、仕事を受注します。

「これはうちではできないな・・」

「ここまではできるけど、それ以上は無理・・」

こんな会話が日常茶飯事なはずです。

こんな内容の仕事を根こそぎ受注するのです。

これは組合では無理なはずです。なんで?

必ず抜け駆けする会社があるからです。

コミュニケーション

コミュニケーションと言っても飲んだり、食ったりではありません。

  1. テーマを決めたシンポジウム定期開催
  2. お互いの設備などの補完事項の見極め
  3. 同部署の簡素化
  4. 営業先の選定

などです。

スキームを作る

ここが一番のポイントかもしれません。

  1. 品質保持のためのレベルを合わせる
  2. 単価設定
  3. 従業員のスキルアップシステム

グループ化する

実際のグループ化します。最初は2.3社からスタートし、やがて10社程度まで。場合によってはデザイン会社、梱包会社、運送会社、印刷会社ともアライアンスを組みます。

組織の変更

流れが出来、提案型の受注ができるようになったら組織化します。株式は均等ではないので、専門家も交えます。ここまでくれば後は後世に繋げられます。

パートナー募集中

こんな感じで常日頃より仕事をしています。仕事の受発注も受け付けてます。

もちろん工場見学も大歓迎ですので、是非と思われる会社様は手をあげてください。

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