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アイレント綴じ+全ページ抜き

アイレント綴じとは

中綴の種類


PL綴じ

安全対策用に作られます。一般的な中綴じと違い、芯ページ部分の針金が手でひっかってケガなどをしないようにしてあります。針金(ホチキス)の折り返し部分を丸めることで実現します。

MEMO
小さなお子様やご老人の方などが指先のケガをしないように設計されています。医学用の冊子などにもよく使われています。

PL綴じ

注意
ケガなどからは回避できる安全性はもっていますが、芯ページを触ると凸凹感は残ってしまい、そのページを開くと違和感があります。メリット・デメリットを知ったうえで制作しましょう。また、通常の中綴じ製本の1.5倍~2倍の費用が掛かりますのでコストパフォーマンスにも注意が必要です。

気になる価格

アイレント綴じ

アイレント綴じとは、中綴じした際に、本の表側を丸く出っ張らせることでひもなどを通す程度の穴が開きます。これを一般的にアイレント綴じ(アイレット綴じ)と言います。通称メガネのような形をしていることからメガネ綴じとも言われます。

アイレント綴じ

アイレントの活用方法

日本ではこのスタイルの中綴じに出会うことは稀です。一般的には吊るし穴として利用し、冊子の天側に紐を通して吊るすため、パンチファイルなどにファイルするために利用されます。

イタリアやドイツなど一部のヨーロッパではファイルケースがアイレント綴じ専用になっているものもあり、日本の事務用ホチキスと同じような使われ方をしている地域もあります。

MEMO
針金の強度で冊子の重量を支えるため厚い本や冊子に使用することはありません。アイレント部分に紐を通してぶら下げてみるとわかります。

全ページ抜きとは

全ページを抜く方法

冊子の全ページを上から下まで抜く方法はいくつかあります。紙を全ページ抜くにはそれなりの圧力と強い刃の強度が要求されます。

ボグラマ抜き

冊子や折丁をインラインで全抜きする方法です。一般的にボグラマ(社名)という機械が使われます。ボグラマにはその仕様によって入り口部分(フィーダー部分)

ボグラマ

ブッシュ抜き

トランプやカードのような小さな商品(B5以下)をまとめてくり抜きます。メモ帳や冊子などの厚物も抜き取ります。

ブッシュ抜き

注意
本、冊子などの小口側とノド側の厚みが違うものは抜き取りできません。

ビク抜き


1枚づつ手で入れて、抜き型に差し込みます。手が挟まれる加工性が高いため現在では見本専用機として使用しています。

ビク抜き

職人技

組み合わせると

アイレント綴じ+全ページ抜き加工

アイレント部分で吊り下げ+丸いメモ帳

アイレントの吊り下げ機能と型抜きしたビジュアル的に良好な抜きを組み合わせると変わった冊子、商品が出来上がります。

見た目の効果

言うまでもなくビジュアル効果抜群です。デザインで使用する方法まで提案できると普通の冊子やメモ帳が今までとは違った目線で見られます。

デザインで一般的な冊子やメモ帳などと大きく差を広げることができるアイテムです。デザインは単純にメルだけでなく、ハート形、キャラクター型などを組み合わせるとビジュアル効果は一気に上がります。また、アイレント綴じをプラスすることで機能性も上がることとなり、販売促進用のグッズとしても利用できます。デザイナーの方の持ち味が十分発揮できること間違えなしです。

注意
この製品はダミーが簡単には制作できません。そのため加工業者とデザイナーの方との打ち合わせがカギになります。プロジェクトを立ち上げないとできない商品なので商品をイメージする前に加工業者に相談しましょう。

評価

我々加工業者であっても加工品を見ただけで難易度が高く、たいていの製本会社、加工業者が引いてしまう事でしょう。

アイレント+全ページ抜きの評価
インパクト
(5.0)
加工難易度
(5.0)
コストパフォーマンス
(4.5)
デザイン性
(5.0)
総合評価
(4.5)