ギロチンとも言われる大型のナイフのついたカッターです。加工会社では主に印刷物の紙のまわりを整えるために使用します。これは製本する際には紙を搬送するガイドに正確に入るようにするためです。また、印刷では多面付けでするため、それを1面ないし、2面に切り分けることもします。更にチラシなどのようにペラものは1枚に切って周りを綺麗に仕上ます。これを化粧断ち、仕上げ断ちなどと呼びます。
多面で製本したものを1冊づつ切り分けることにも使用します。ドブ断ちとも言われる作業です。
平断裁機 5台(2台 グループ会社)
目次
使い方
印刷物を付き揃え、綺麗に揃えます。その後は寸法を決めて断裁します。
製本の仕上がりは断裁によって決まります。紙にかぶり(断裁の上と下で大きさが変わる)や曲がりがあるとうまく折機などの後工程の機械で正確な位置が決まりません。断裁そのものと紙を綺麗に揃えることが大事なポイントです。
ドブ断ちは専用の押さえ板で押さえながらずれない様にします。
一見簡単そうに見えるドブ断ちですが、押さえ圧の調整やナイフを落とすタイミングなど技術的には非常にスキルのいる作業です。
最終仕上げ断裁になることが多く、製品の良し悪しを瞬時に見極める力も必要です。
当社の使用メーカー
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平断裁を取り扱う訓練は経験のない方で約1か月付き揃えをマンツーマンで指導します。同時に化粧断裁後の梱包やスタッカーの寸法合わせを練習します。要領をつかめば数週間でここまでは楽に通過します。
紙の取り扱いに慣れるまでは誰でも時間がかかります。技術指導、オペレーターが向き不向きを1か月で判断し、継続か他部署へ移動かを決定します。
更に断裁作業は体力を使うため、体力的な面を本人とも話します。体力に自信がない人は他部署へ移動します。やる気もあり覚える気がある人には徐々に安全指導、機械操作方法などを指導していきます。
あとはひたすら断裁するのみですが、機械セットを覚えるまでには数年かかることが多いです。
ちなみにセットまで覚えると給与に技術手当がつきます。